[メイン2] 河和 シズコ : 場面『「お腹が空いたら百夜堂へようこそ!」』場所:とある喫茶店 時間:昼

[メイン2] 河和 シズコ : そこはとある喫茶店。”百夜堂”と看板が立てられた、居たって普通の純喫茶。
町の一つや二つあるようなデザインのそこは、人がまばらに座っているのが見える。

[メイン2] 河和 シズコ : 皆まちまちに好きなことをしているが、視線はちらほらと、時々足元を通る存在に集まる。

[メイン2] 河和 シズコ : 「にゃ~お」

[メイン2] 河和 シズコ : 一匹の猫。真っ白な毛をした猫が、すらりすらりと足元を通っていく。

[メイン2] 河和 シズコ : すてん、っと。
机の脚にこける仕草を見せながらも、その様子はお客に好評なようで。
ぱしゃぱしゃ、スマホでその姿を取られている。

[メイン2] 河和 シズコ : その猫はというと、にゃあおと軽く鳴いた後。
とんとん、と店の奥に戻り。

[メイン2] 河和 シズコ : 「……ふう、お待たせしてすみませんでした、ぺコリーヌさん」

[メイン2] 河和 シズコ : とすっと、お茶菓子とお茶をお盆に乗せて、彼女に差し出す。

[メイン2] 河和 シズコ : 器用にお盆を持つ姿は、それだけで写真映えするかもしれない。

[メイン2] ペコリ犬 : 「どうもです☆あ、おいしい!」
それを受け取り、今回は見た目も楽しみながら手を付ける

[メイン2] 河和 シズコ : お茶菓子は青色と白色がモチーフの、青空をテーマにした氷菓子。

[メイン2] 河和 シズコ : ペコリーヌが見た目まで楽しんでくれていることに、内心嬉しく思いながらも。

[メイン2] 河和 シズコ : 「相変わらずよく食べますね、ぺコリーヌさんは……
 スイカ、まるまる一切れ食べてませんでしたか?」

[メイン2] 河和 シズコ : そのくいっぷりに、あはは、と苦笑いしつつ。

[メイン2] ペコリ犬 : 「いやーお恥ずかしい限りです☆ただですら私は燃費悪いのに、この猛暑ですから」
そういって涼しい店内とは真逆の外を眺める

[メイン2] 河和 シズコ : 「んむ……熱いとむしろ、お腹が空くんですか?
 珍しいですね、私はこの暑さでなんだかばてかけてますよ~」

[メイン2] 河和 シズコ : そう言って、冷たい水をぴちゃぴちゃと舐めるようにして飲む。

[メイン2] ペコリ犬 : 「汗かいた分取り込まないと!って体がなっているんでしょうね☆」
見るからに熱そうな厚い体毛をたなびかせる

[メイン2] 河和 シズコ : うわぁあ……すっごい毛量ですね。
あんなに暑そうなのに、こうして元気一杯にご飯を食べられる……
ある意味の才能なのかもしれません、凄いですね……

[メイン2] 河和 シズコ : と、内心感心しつつ。

[メイン2] 河和 シズコ : ちらりとペコリーヌの向こう側から、客が目に入り。

[メイン2] 河和 シズコ : 「今日来てくれた人もぺコリーヌさんと同じように
 元気を失った分、取り込みに来てくれてるんですかね~」

[メイン2] ペコリ犬 : 「店先のメニューがおいしそうだから元気有り余ってるのに食べに来たのかもしれませんよ☆」
人間界には肥満が蔓延しているらしい

[メイン2] 河和 シズコ : 「あはは、ぺコリーヌさんがおいしそうって言ってくださるのなら、うちのメニューも安泰ですね」

[メイン2] 河和 シズコ : 茶菓子の方……もう全部食べられたのでしょうか。
ちらっとお盆の方を見つつ。

[メイン2] 河和 シズコ : 「うちのご飯を目的にしてくれていたのなら、それで嬉しいですね
 なんて言ったって、百夜堂の手で皆さんを”笑顔”にできているんですから」

[メイン2] 河和 シズコ : 笑顔、と言った際、少し嬉しげに目を細めつつ。

[メイン2] ペコリ犬 : 少し目を離したすきに、茶菓子は皿の上から口の中か、それとも口の端かに場所を移していた
端についたものは、ぺろりとそれを舌で舐める

[メイン2] ペコリ犬 : 「お腹いっぱいだとみんな笑顔になりますね☆素晴らしいコンセプトです☆」

[メイン2] 河和 シズコ : ……はやっ!?

[メイン2] 河和 シズコ : 目を離した隙になくなっている。
ブラックホールかなんかですか?

[メイン2] ペコリ犬 : 「ここに来たのはいい選択だったかもしれませんね☆人がたくさん来るということは…」
食べ終わってから席のほとんどを埋める人々に目を向ける

[メイン2] ペコリ犬 : 「情報が集まるということですから☆」

[メイン2] 河和 シズコ : 「む、慧眼ですねぺコリーヌさん
 何か情報があるなら獣の私たちの耳にも届きますからね」

[メイン2] 河和 シズコ : うんうん、と頷いて。

[メイン2] 河和 シズコ : 「それに……私のサービスで笑顔になってくれる人がいっぱいで……
 皆さん優しい方ばかりですからねっ」

[メイン2] 河和 シズコ : 「笑顔はご飯が美味しくても、楽しくても、嬉しくても
 何でも心を写してくれる、好きな顔です」
にこっ、と笑う。

[メイン2] 河和 シズコ : 「ぺコリーヌさんも、ご飯を食べる時よく笑顔で食べてますよ~?」

[メイン2] 河和 シズコ : にやにや、とからかう様に。

[メイン2] ペコリ犬 : 「美味しいものを食べたら笑顔になっちゃうのは仕方ないです☆」
と言いつつも若干照れながら顔を掻く

[メイン2] ペコリ犬 : 「だから皆を笑顔にしちゃうこのお店はすごいと思いますよ☆」
くんくんと店に漂う匂いを嗅ぎながら…おっと、また涎が☆

[メイン2] 河和 シズコ : 「……!
 え、えへへへ~……そ、そうですかねっ、えへへっ」

[メイン2] 河和 シズコ : にへらっと、緩んだような顔を見せる。
少し、白い顔に薄く赤色が点りながらも。

[メイン2] 河和 シズコ : うぅ、なんだか直接褒められると恥ずかしいような。
いかんいかん、看板猫としてこの程度で崩しちゃ……

[メイン2] 河和 シズコ : にへら、とまた笑みを浮かべつつ。

[メイン2] 河和 シズコ : 「あ、全くもう、涎をすぐ垂らしすぎです、ぺコリーヌさんは」
と、くしくし、周りにあったティッシュで拭きながらも。

[メイン2] ペコリ犬 : 「えへへ~ありがとうございます☆」
特に抵抗なくそれを受け入れる
慣れているようだ

[メイン2]   : そんな時、がららと裏口の扉が開く。

[メイン2] 店主 : 「あらぁ、シズちゃんお友達と仲良くしてるのねぇ
 ふふ、ふたりで食べてねぇ~」

[メイン2] 店主 : と、また新しい茶菓子が置かれつつ。

[メイン2] 河和 シズコ : 「にゃお!」

[メイン2] ペコリ犬 : 「わん!」

[メイン2] 店主 : 元気でかあいらしいわぁ~、と店の奥に。

[メイン2] 河和 シズコ : こくりと挨拶しつつ、ふぅむ、と。

[メイン2] 河和 シズコ : そして目に付いた茶菓子に、アイデアが一つ思いついて。

[メイン2] 河和 シズコ : 「樫見さん、一果さんは手土産を用意するみたいですから……
 これを包んで、神様の所に持っていきましょうかね?」

[メイン2] 河和 シズコ : 人と人との情報は確かにここの茶屋喫茶では集まる。
しかし、個人の問題なら集まるかどうかは難しい所だ。

[メイン2] 河和 シズコ : それならば、もうすぐに向かった方がいいのでは?と思いついたからであり。

[メイン2] ペコリ犬 : 「…え?あ、それはいい考えですね!きっとこれを食べたら願いを聞いてくれますよ!実際に食べた私が保証します☆」
あと少しで食べていた距離に近づいていた顔を離しつつ

[メイン2] 河和 シズコ : 「…………」

[メイン2] 河和 シズコ : 「もう一個用意しましょうか?」

[メイン2] ペコリ犬 : 「いただきます☆」
わずかな悩みもなく即座にそう返事した

[メイン2] ペコリ犬 : 「あとはそうですね、神様だけでなく人間の方が問題の可能性も…例えば何か悪いことをしているからご加護がもらえないとか、あるので探してみたいですね」

[メイン2] 河和 シズコ : 「ん、それは……なるほど
 あの人の側に理由があるかも……と。それなら双方のお話を聞くのが一番ですね」

[メイン2] 河和 シズコ : 一方的に話を進めないことは、お店の経営にも必要なことです!と付け加えつつ。

[メイン2] ペコリ犬 : 「まあ土地が微妙にずれてるとか風水的にとか敵対してる神様祀ってるって可能性もありますけどね☆」

[メイン2] 河和 シズコ : ぺコリーヌさん……なんだかやけに詳しいですね!?
食べ物だけに興味があるのかと思ってた……と少し失礼なことを思いながらも。

[メイン2] ペコリ犬 : 「うふふ意外でした?私これでもえらい家の飼い犬でしたので☆」
その様子を見てえへんと自慢気に胸を張る

[メイン2] 河和 シズコ : 「や……知らない一面というものもあるんですね」

[メイン2] 河和 シズコ : 意外そうに目を見開きつつも。

[メイン2] 河和 シズコ : きゅっと、布で和菓子を包みこみ、シズコの体に乗せて。

[メイン2] 河和 シズコ : それでは行きましょうか、と。
とん、と、裏口から飛び降りた。

[メイン2] ペコリ犬 : そうしましょうか、と甘い臭いに後ろ髪引かれつつもその背中についていった

[メイン2] 河和 シズコ :  

[メイン2] 河和 シズコ :  

[メイン2] 河和 シズコ :  

[メイン2] 時野 竹美 :

[メイン2] 子泣き爺 :